マイフィールド大倉尾根

2017年9月3日
このところ山歩きですぐに息が切れる。
そんな時には大倉尾根を登って確めてみるといい。ここを登っていままでのマイタイムと比べればいまの自分の実力がよく判る。そんな訳で始バスに乗って大倉に向かった。
大倉尾根の登りは単調でつらい

バスを降りてから見上げる久しぶりの大倉尾根。この時間に登る人は単独か少人数のグループばかり。とくに軽装のトレラン姿の男女が目立つ。みな手際よく装備を整えて足早に大倉尾根に向かっている。
朝一番のバスを降りて支度に余念がない

そんな元気な人々を背を見ながら私はマイペースで歩を進める。あきらかに他の登山者よりも遅い。どんどんと抜かされていく。以前は先行者の背を見るとあせったものだが、最近はそんなことはなくなった。これも年の功か。
先行する元気な若者たち



単調な登りを黙々と登る

この尾根登りの中間点は「堀山の家」。いつもはここまで休まずに登るのだが、今日は間に小休止を入れた。あきらかに今までのマイタイムより遅れている。特に「堀山の家」からの先は階段状の急登が待っている。この調子だと山頂まで果たしてどのくらいかかるか。自分の体力ダウンを自覚しつつも、とにかく山頂までがんばろう。
堀山の家の手前、マルバダケブキが咲いていた

さあ、大倉尾根の胸突き八丁、花立へ階段だ。300段超もある。ここはひたすら足元を見つめながら登る。上を見ても次から次へと現れる階段に滅入ってしまうから。そして、ようやく花立茶屋に到着。倒れ込むようにして腰を下ろす。
この階段は300段超、胸突き八丁だ

さあ、この先は最後の登り。勾配も標高差もないが、ここまでの疲労があるので、登山者の体力差が最もでてくるところ。それは歩いている人の姿に如実に現れる。疲労困憊でヨロヨロ歩く人、元気にスタスタ登る人。しかしこの時間にここを登る人は皆元気だ。そんな人の流れに遅れながら私もマイペースで最後の階段を登りつめる。到着したのは11時。スタートが7時だから4時間を要したことになる。いつもは3時間半。この差は大きい。

久しぶりの塔ノ岳。相変わらずの人気スポット。もう早いランチを食している人もいる。私は休憩もそこそこにヤビツ峠へ向かうことにした。なぜか疲労感もなくなり、体調も落ち着いてきたから、表尾根歩きを楽しむことにした。
ツツジに囲まれた木道


しかしこのような崩落箇所もある

鎖場もある

稜線はもう秋の気配

表尾根は涼しい風が私の身体を冷やしてくれる。気持ちがいい。新大日、行者岳とピークを越え、三ノ塔への急登をクリアして、最後に道迷いのおまけがついて、ヤビツ峠へようやく到着したのが16時。
秦野行きバス。乗客は5人。このあとのバスが最終となる。

今回の歩きは前半がヘトヘト、後半が爽やかな尾根歩きと、前後が入れ替わったような歩きだった。前半の急登で体力の衰えを痛感したが、これは単に時間の話。息切れしないようなマイペースを保てばけっこうまだまだ歩けることが判っただけでも収穫だ。

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