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大岳山と私
東京都町田市にある職場の屋上からは丹沢、高尾、奥多摩の山々を遠望できる。北西方向に目をやるとその山並みにポツンと突き出た山
大岳山だ。
周辺の尾根から尖がって突き出ているので高尾を歩いていてもよく判る。
周辺の尾根から尖がって突き出ているので高尾を歩いていてもよく判る。
しかし実は私はこの大岳山だけは登っていない。
周辺の山々を歩いていて、大岳山のとりつきまで来てピークまでの登りを見あげると気後れしてついついマキ道を巻いてしまうのだ。
だからあんなに目立つ山なのに未踏なのだ。
故にあの尖った大岳山を見るといつも後ろめたい思いを抱いてしまう。
このままではいけない。ここはひとつ大岳山を登って、この後ろめたさを払拭しようということでアタックすることにした。
この大岳山だけを目指すならケーブルを使い御嶽神社からピストンで歩けば時間も楽だ。
しかしどうせいくならばしっかりと長い距離を歩いてみよう。
ということで武蔵五日市からアクセスすることにした。
故にあの尖った大岳山を見るといつも後ろめたい思いを抱いてしまう。
このままではいけない。ここはひとつ大岳山を登って、この後ろめたさを払拭しようということでアタックすることにした。
この大岳山だけを目指すならケーブルを使い御嶽神社からピストンで歩けば時間も楽だ。
しかしどうせいくならばしっかりと長い距離を歩いてみよう。
ということで武蔵五日市からアクセスすることにした。
武蔵五日市からバスに乗り十里木で下車 |
馬頭刈尾根(マスカリオネ)
2018年4月30日早朝の小田急線に乗り武蔵五日市駅まで。
立川で乗り換えると一変して乗客には多くの登山者が。
今回は武蔵五日市から数馬行のバスに乗り、 十里木で下車して馬頭刈尾根を登る。
立川で乗り換えると一変して乗客には多くの登山者が。
今回は武蔵五日市から数馬行のバスに乗り、
この馬頭刈尾根は大岳山から派生している尾根だ。
2年前にこの尾根を登ったがその時も大岳山へのアタックはパスしてしまっ た。
その時の後悔の念も今回の計画立案に綱がったことは否めない。
出発
前回同様、この尾根を登る登山者は少ない。
この尾根はどちらかというと登山口にある温泉をめざして下って くる登山者が多い。
清々しい薫風は熱くなった身体に心地よい。
見上げれば緑の葉が日に輝いている。
四季の移ろいは早いもの。もう初夏の雰囲気だ。
前回の記憶をなぞるように高度をあげ、いくつかのアップダウンをクリアして、前回と同じように富士見台に達す。
記憶とはあいまいなもの。確実なのは地図に記されたコースタイムだ。
ここまでかなり歩いた。丁度ヒルメシ時なのでここでランチをとることにする。
記憶とはあいまいなもの。確実なのは地図に記されたコースタイムだ。
ここまでかなり歩いた。丁度ヒルメシ時なのでここでランチをとることにする。
この富士見台はキツイ登りを登りつめたところにあり富士も遠望できる休憩ポイントとし ては最適な場所。
ベンチに座り自分で握ってきたオニギリをザックからとりだし食す。
霞んだ富士を眺めながら30分ほど休息をとり、さあ いよいよ今日のテーマである大岳山へのアタックだ。
霞んだ富士を眺めながら30分ほど休息をとり、さあ
尾根途中にあるウバガ岩、ロッククライミングの練習場だ |
富士見台の先を1時間ほどの歩行の後、廃墟となった山小屋に達する。大岳山荘だ。ここは山頂へのとりつきポイントだ。
広場にもなっているので多く の登山者で賑わっている。
広場にもなっているので多く
ここにいる登山者は殆ど御嶽からのハイカー達であることは見ればわかる。
皆元気に声を出して大岳山を行き来している。
大岳山には3方向からのアクセスがある。
御前山方面、武蔵五日市方面、御嶽方面。
前2者はここまでくるだけでも大変だが、 御嶽からのアクセスはケーブルもあるのでみな相当な余力を残して いる。
その余力を使い皆元気に会話しながら登っていく。
私などは疲れ切っているので足が重くペースも遅い。
他人からみれば単なる年寄りの遅脚かと思われるだろう。
それも仕方ないか。
他人からみれば単なる年寄りの遅脚かと思われるだろう。
それも仕方ないか。
元気な連中に追い越されながら大岳山を登りつめたときは14時。
いつも職場で観ている大岳山、そして後ろめたさをこめて見ていたあの大岳山に今登ったかと思うと感無量。
目前に浅間嶺、笹尾根、など尾根筋が幾重にも重なっている。
そして富士山も。
しばし撮影休憩の後、この山頂の喧騒から逃れるように私は1人鋸山を目指して歩き出した。
あの元気なハイカーたちと一緒にケーブル下山する気にはなれなかったから。
あの元気なハイカーたちと一緒にケーブル下山する気にはなれなかったから。
山頂へのアタックはけっこうきつい |
いく筋も尾根が重なりその向こうに富士山が 手前から、湯久保尾根、浅間尾根、笹尾根、その向こうにポツンと権現山 一番奥が丹沢の尾根 |
このあとはすれ違うハイカーも少なく静かな下山となったが、
やっぱり無理をせずハイカー達に混じってケーブルで降りればよかったかと後悔する。
鋸山からの下りでは用意してきたダブルストックのお世話になり、途中でイワカガミ群生など眺め、奥多摩駅にヘトヘトで辿り着いたのが 17時30分。
武蔵五日市からのバスを下車してから10時間の行動時間だった。
暗くなりかけた奥多摩駅で倒れ込むように電車に乗った。下山道ではツツジが見送ってくれた |
下山先の氷川の町 |
奥多摩線に乗る |
花
馬頭刈尾根にて
ツクバネウツギ |
フイリモトスミレ |
チゴユリ |
オトコヨウゾメ |
ヘビイチゴ |
コモチマンネングサ |
鋸尾根にて
イワカガミ |
チチブドウダン |
山ツツジ |
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