雨上がりの一人山旅(滝子山へ)


気儘な出発

1918年5月3日今日は生憎の雨。天気予報によると午前中は小雨とのこと。
今年の連休は6日まで。できたら今日は山に行きたいところ。そうすればもう一度山に行けるから。
ネットで雨雲の様子を見ていると山梨県が早くに回復することが判った。
ならば雨上がりの滝子山に行って見よう。
このところいつも行き先は出かけるときの気分で決まる。
気ままな単独行登山のいいところでもあり、危ないところでもある。
ただそのような場合は過去のコースを繰り返し歩くだけなので安心だ。
中央線、高尾で甲府行きに乗り換えたときはすでに雨は霧雨状態。
この様子だと歩き始めるころは止んでいるだろう。車窓から見える高尾の山も水墨画のように裾野に靄がたなびいている。雨上がりの山は幻想的で美しい。
朝の初狩駅、降りた乗客は私以外に4人のグループ。このグループとは山頂まで前後して歩くことになった。
雨上がりの山里

スタート

8時、甲州街道沿いのコンビニで食料調達と軽い朝食をとり街道を100メートルほど笹子方面に歩き滝子山へのアクセス路へ入る。山里を抜け登山口に到着。このルート、これで3回目だ。
登山道ははじめ杉林の中を沢沿いに登り、やがて九十九折を登り尾根に達す。そこから広葉樹林帯の尾根道を登る。この季節は遠くの山々が霞んでしまうのが残念だ。しかしさきほどまでの雨に打たれていた新緑が日に輝いてまぶしい。いつものように私はゆっくりペースで休まずに登る。やがて前後して歩いていた例の4人グループから離れ一人旅となる。踏み跡も無いので今日の入山者は私が始めてのようだ。山頂アタックを前にして「檜平」でしばし休憩をとる。聞こえるのは小鳥の囀り、そして遠く富士が屹立している。ツツジの花がほころび始めている。来週辺りこの辺はツツジの見ごろになるのでは。
新緑に囲まれて入山

やがて九十九折になる

欅平、まだ新緑は薄い

山頂へ

さあいよいよ最後の滝子山へのアタックをはじめる。この最後のアタックはかなり急勾配だ。疲れた身には厳しい登りだ。男坂と女坂と名づけられた2コースがあるが、どちらも同じようなもの。ところどころロープのお世話になり、山頂手前にある三角点をすぎ、山頂に達したのが丁度12時であった。
山頂は誰もいない。この狭い山頂はいつも人で混雑しているのだが。こんなに静かな滝子山ははじめてた。遠くの山並みとしばし対話をする。小岩に腰を下ろし景色をおかずにランチをとる。やがて後続の4人グループが登って来た。山頂に歓声が響く。彼らとしばし会話をし私は先に猿橋方面に下る。
雨に打たれ落ちた花を踏みながら登る

山頂を独り占め

下山

この下りのコースは沢沿いのゆるい勾配を下っていく。新緑、沢音、小鳥のさえずりそして靴音。相変わらず一人旅だ。誰も登ってこない。あらためて今日入山した自分の判断に納得し今回の山行を終えた。笹子駅に着いたのはちょうど16時。みやげは名物笹子餅。
沢沿いの下山道
案内の看板

看板から見上げるとこんなふうに
中央の山が滝子山
笹子駅で列車を待つ。
30分待って乗ったのは私を入れて2人

であった花











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