あっぱれ、桜の北高尾でリベンジ歩き

桜舞う北高尾でリベンジ歩き

北高尾ルート

2015年4月12日、北高尾山稜を八王子城跡から陣馬までとうとう歩き通した。昨年秋にこのコースに挑戦したが、途中で道を誤り、あえなく中途で敗退した。このままにはしておかぬと、リベンジ歩きのチャンスを伺っていたが、花も見頃の今こそまさにリベンジ日和と勇んで出かけた。

城跡登山口の桜

天守閣へ

7時40分、八王子城跡の桜に迎えられ、いよいよ出発。実はこの前までここは八王子城址(ジョウジ)と思っていたが、正式には城跡(ジョウセキ)というらしい。歩いてみるとまさに城跡であることがあらためて解る。ここは自然の地形をいかした巨大な砦みたいなものだった。麓から天守閣跡まで歩いて1時間もかかることからして、砦の懐の深さが判る。その間には塁みたいなものがいくつも築かれ、攻めてくる敵軍を阻んでいた。この城は秀吉の北条攻めの時に落とされたみたいだが、その時に繰り広げられたであろう壮絶な戦いが目に浮かぶ。

山の斜面にこのような人工的な段々がある

天守閣跡、崩れた石が何かを物語る

堂所山へ

今日は長丁場になる。ペースを落として、ゆっくりと歩くことにする。スミレなどの花でも見ながら歩きたいところだが、足元には花も見当たらない。杉林のため新緑もない。見晴らしもない。つまり、城跡を過ぎたあとは目を楽しませるものは全くないのである。ただ、ひたすらアップダウンがつづく。まるでジムのトレーニングだ。実にシブいコースだ、などなど考えながら、前回の道間違いポイント、挫折ポイントをすぎ、山稜の深くに歩を進める。コース途中より、「夕焼け小焼」からの合流などもあり、序々に歩く人も増えてくる。主脈との合流点である堂所山に達したのがちょうど12時。ここまでくればあとはアップダウンもゆるくなり楽な歩きとなる。堂所山ではあちこちでグループが賑やかにランチを取っている。すぐそばのグループなどはなんと焼ソバを造り始めている。多分ビールで乾杯などするのだろう。ここで私もスタートしてからはじめて腰をおろし、ランチを作りはじめた。
堂所山山頂ベンチ、幅広の道は防火帯にもなっている

ここまで、ほぼコースタイムで歩いている。食事をしながら地図をみると、この先はいろいろなコース取りができる。大きく分類すると、景信山方面、相模湖方面、陣馬山方面である。このようなクロスポイントだから歩いている人の方向もいろいろだ。多様なコース取りができるのも高尾の魅力なのだろうか。
歩く人々を見ながらランチ

陣馬山へ

ランチ休憩のあと、予定通りにコース最奥の陣馬山方面へと歩き始める。堂所山より先は高尾山稜のメインルートなので、多くの人がゾロゾロと行きかう。道幅も広い、アップダウンもない、ここまでの寂しいルートとは大違いだ。人の流れについて歩き続け、明王峠をすぎ、陣馬山に達したのは2時だった。山頂の白馬像が「よく歩いてきたね」と声をかけてくれた。
陣馬山の有名な白馬像

陣馬より和田に下りると沢山の花が迎えてくれるた

高尾の魅力

高尾の魅力はいろいろなコース取りができることだろう。JR高尾駅から歩くのもよし、駅からバスで陣馬下や小仏方面に行くのもよし。あるひは隣の生藤山を越えてくるのもよし。つまり、いろいろなアクセスができることだ。ただ欠点は標高の低いこと。トレーニングで歩くなら、今日の私みたいにロングコースでアップダウンを歩くしかない。そして何よりも最大の魅力は東京からのアクセスが便利なことだろう。下りたあと八王子あたりで飲みすぎても心配がないからだ。
大勢の登山者で賑う中央線藤野駅の様子、レールの先は東京方面

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