滝子山にリベンジ登山







赤線が地図にないルート、今回はここを下る

今回のテーマ

前回、11月2日に中学同窓のF.Eさんと滝子山に登り、下りは浜立山より地図にないルートですみ沢を目指したが、残念ながら道を見失い思わぬところに下ってしまった。これをリベンジせずには気がすまない、とのことで、今回は大学の同窓生、Mさんとリベンジ登山をすることになった。

いつもの列車に乗る

朝、八王子駅でMさんと待ち合わせ。彼と一緒に登るのは久しぶりだ。元気な様子で何よりだ。ついこの前は谷川岳にいってきたとのこと。
6時35分の松本行きに乗る。この列車はいつも甲府、大月方面の山へ行く人で賑っている。谷間を甲州街道沿いに走る列車から外を眺めると、紅葉の色づきがだんだんに濃くなっていき、大月あたりから里は霜が降り白くなっていた。私たちは初狩駅で下車。無人駅である。朝の冷気がよけいにつめい。駅前のしずかな家並みを抜け、甲州街道を渡り、登山口へと歩を進めた。
でかける前に自宅でコンパスをセット
滝子山よりすみ沢方面の方向をセットした
早朝の初狩駅前、突き当たりは甲州街道

入山

滝子山のもっともメジャーなコースは笹子駅を下車し、すみ沢沿いに滝を見ながら登り、初狩駅に下りてくるコースである。私たちは逆コースから登っている。当然、登山者は少ない。しばらく沢沿を歩き、小さな沢沿いを歩き、やがて登山道はいっきに滝子山へ続く尾根へと上り詰める。尾根にでると視界は広がり富士山を遠望する。尾根を登るに従い木々のは落ち、やがて裸の広葉樹林となる。そして最後の急登を上り詰め滝子山の頂上に達した。
朝の登山道はまだ暗い

滝子山への尾根道にでると葉の落ちた広葉樹林となり視界はいっきに開けた

山頂

滝子山の頂上は狭い。狭いところに大勢の人が登るので当然のことだが混雑する。ランチどころではない。私たちは今日のメインイベントである浜立山からの下りへと歩を進める。前回登ってき寂ショウ尾根を見下せる場所でランチをとり、浜立山へつづく尾根を歩く。
山頂

山頂から富士を見る

ランチはMさんお手製のビーフシチュー

核心部へ

さあ、これからが今日の核心部、尾根下りだ。いきなり急坂がつづく。それも落ち葉が積み重なっているので、すべる。まるでゲレンデだ。目印に所々の木々に赤いテープが巻かれているので助かる。勾配がヤバイところでは木々につかまりながらどんどんと標高を下げていく。やがて前回に迷った1246mホイントまで下りた。この先の尾根は左右に分かれておりテープも見えず目指す方向はどちらなのか明瞭ではない。判断に迷うところである。前回はここを勾配がゆるくなっている左方面に下ったためルートを見失った。それでは右にいけばいいのか。かなり急勾配だし、目印のテープも見えない。コンパスで方向を確認する。たしかにコンパスは右前方にすみ沢があることを示していた。コンパスの威力を痛感した。
チンケな浜立山、この先道はない

コンパスを信じ、急な尾根を下りはじめると、やがて木々に目印の赤いテープが見えてきた。おいおい、肝心なところにテープを貼れよ、なんて愚痴を言いつつも自分たちの方向が間違いないことを確信する。この辺からは木々にも紅葉した葉が残り、地面は地肌が見え、すべることなく歩けるようになった。すみ沢の沢音もだんだんに大きくなり、やがて下に登山者が登山道を歩いているのが見えてきた。
前回はここで方向を見失った、目標は右側方向だが前回は左方向に下りてしまった


やがて地肌も見えて踏み跡が明瞭となる

総括

今回は地図とコンパス、高度計を頼りに下りたが、特にコンパスのありがたさを痛感した。少しでも方向に迷ったらポケットからコンパスを出して方向を確認する。前回はこれができなかったのでルートを間違えてしまった。それから、地図の等高線間隔と実際の勾配を体験できたこともいい勉強になった。狭い投稿線間隔はどの程度の勾配なのか、実体験した。この急勾配はあとどのくらい下るのか、そしてその地点はどのようになっているのか、予測しながら下りていく。そして予測通りになっていれば自分たちのルートは間違いないことを確認できる。地図を読めると山歩きの楽しさも広がる。
このところ山梨方面の山を歩いている。奥多摩、大菩薩嶺と連なるエリアは奥深いがバスでのアクセスは容易だ。帰りに八王子駅前の路地裏でMさんと飲みながら次回は大菩薩方面から小菅に下りようかなどと相談をして別れた。ビール1杯、焼酎お湯割り2杯、おつまみ多数。


汁子で無事下山祝い

15時57分の列車を待つ



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